横断幕のシワは伸ばせる?お手入れや保管方法もご紹介

横断幕を使っているとシワや汚れがつくことがあります。横断幕の生地によってお手入れ方法は異なるため、誤ったお手入れを行うと生地を傷つけることに繋がります。
このコラムでは、横断幕によく使われるターポリンやトロマットそれぞれの特徴、シワを伸ばす方法や注意点についてご紹介します。
また、横断幕のお手入れや保管方法についてもご説明しますので、ぜひ最後までご覧ください。
横断幕でよく使われる生地について
横断幕でよく使われる生地として、ターポリンとトロマットがあげられます。ここでは、ターポリンとトロマットの特徴について簡単にご説明します。
屋外使用に適したターポリン

横断幕を屋外に設置する際、耐久性の高さで選ぶなら「ターポリン」がおすすめです。ターポリンはポリエステルと塩化ビニールを混合させて作られており、直射日光や雨風に耐性があります。
また、ターポリンは光を通しにくい生地のため、両面デザインの場合でも文字やイラストが、遠くからでもはっきりと見えます。
種類は通常仕様のほかに、メッシュターポリン・グロスターポリン・遮光ターポリンがあり、シーンに合わせて使い分けることができます。
軽くて運びやすいトロマット

屋外でも使用できますが、屋内に横断幕を設置する際には「トロマット」がおすすめです。トロマットはポリエステルを素材として作られ、軽くて持ち運びやすいのが大きな特徴です。
畳んで一人での持ち運びが可能なため、屋外・屋内問わず定期的に横断幕を交換する場合などに適しています。種類は通常仕様のほか、防炎トロマットやテトロントロマットなどがあります。
横断幕のシワを伸ばす方法
横断幕にシワがついてしまった場合、ターポリンとトロマットそれぞれ対処法が異なります。
ターポリンのシワ伸ばし

ターポリンの場合は、吊り下げて自重で伸ばすか、筒などに巻いてシワを伸ばす方法があります。
ただし、一度ついてしまったターポリンのシワは、完全には消えにくいため取り扱いにご注意ください。
トロマットのシワ伸ばし

トロマットは物干し竿にかけ、放置することで自然にシワが伸びます。時間をかけて、シワを伸ばすようにしましょう。
なお、ターポリンとトロマットどちらの生地にも共通していることは、「シワを伸ばすのにアイロンを使用しない」ということです。シワ伸ばしにアイロンを使うと、横断幕の変質などトラブルを招くおそれがあります。
汚れを落としたい場合
横断幕が汚れてしまったときも、ターポリンとトロマットそれぞれ対応が異なります。
ターポリンの汚れを落とす

ターポリンのお手入れは、やわらかい素材でできた布を濡らし、やさしく汚れを拭き取ってください。強い力でこすると、印刷がはがれてしまうおそれがあります。
トロマットの汚れを落とす
トロマットは、ぬるめのお湯で押し洗いするか、手揉み洗いが基本です。強く摩擦すると、インクが落ちてしまう原因となってしまいます。
ターポリンとトロマット、両生地の共通の注意点としては、「洗濯機に入れて洗わない」ことです。どちらの生地も、強い力に弱いということを覚えておきましょう。
適切な保管方法
横断幕を保管する際は、ターポリンとトロマットそれぞれに適した保管方法があります。正しく保管することで横断幕が長持ちし、次回使用時にきれいな状態で使えるようにしましょう。
ターポリンの保管方法

ターポリンは畳んで保管するのに向いていないため、そのまま丸めたり、筒や紙管などに巻いたりして保管するのがおすすめです。インクのはがれを防ぐため保管時は印刷面を内側にして、直射日光を避けた風通しのよい場所で保管してください。
トロマットの保管方法

トロマットは素材がやわらかく、シワがつきにくいため折り畳んで保管できます。保管時には水分をしっかり拭き取り、ターポリンと同様に直射日光の当たらない、風通しのよい場所で保管しましょう。
まとめ
このコラムでは、ターポリンやトロマットが素材の横断幕の特徴やシワを伸ばす方法、お手入れや保管方法についてご紹介しました。
ターポリンは耐久性が高いため屋外での使用に向いており、トロマットは軽くて運びやすく、屋内や屋外での使用に向いています。また、シワができたときにアイロンをかけないことや、お手入れ時には洗濯機を使わないこと、保管時は直射日光を避け風通しのよい場所で保管することはどちらの素材も共通です。
今回ご紹介した方法を参考に、長く使えるようお手入れを行いましょう。