布生地で横断幕を簡単に手作りする手順やポイントを解説!

横断幕は、イベントの告知や装飾、スポーツの応援、学校や市町村のPR、道路交通や工事の案内、商品やサービスの販売促進など、さまざまなシーンで活躍しています。業者に依頼すればクオリティの高いものができると知っていても、「コストを抑えたい」「注文するのに手間がかかってしまう」などの理由で手作りを考える方もいるのではないでしょうか。
この記事では、横断幕を手作りするために必要な材料・道具と手順、横断幕を飾るために必要な加工についてわかりやすく解説しています。横断幕の手作りを検討している場合はぜひご覧ください。
目次
横断幕の手作りに必要なものと手順
まずは、横断幕を手作りするのに必要な材料と道具を揃えましょう。
横断幕を手作りするために必要なもの
- 布(後の見出しで詳しく紹介します)
- コピー用紙
- ペン
- チャコペン、またはチャコペーパーとルレット
- マスキングテープ
- カッターナイフ
- はさみ
- まち針やクリップ
- ミシン、または熱接着両面テープか裾上げテープ
- 絵の具やペンキ
- 筆
横断幕を飾るために必要に応じて用意するもの
- ハトメパンチ
- ハトメ
- ロープ
- 棒
次の見出しから、手順をご紹介していきます。
手順①横断幕に使用する生地を選ぶ
横断幕に使用する生地は、適度に強度があり、絵の具やペンキを塗りやすいものを選びましょう。以下に挙げる生地は、いずれも手作りの横断幕におすすめです。
・綿ブロード
シャツに使われることが多いスタンダードな綿の平織り生地です。細い糸で織られているのでやや薄手で、光沢があり、柔らかな質感をしています。
・オックスフォード
平織り生地という点では綿ブロードと同じですが、縦糸と横糸を2本ずつ揃えて平織にした生地のため、綿ブロードよりも厚くしっかりしています。斜子織りとも呼ばれることがあります。
・トロマット
印刷業者が作成する一般的な横断幕に用いられることの多い生地です。ポリエステル素材なので軽く、畳んでも折り目がつきにくく、強度も高いというメリットがあります。

手順②横断幕に描くデザインを作成する
横断幕のデザインを作成するには、デザインソフトやWord・Excelなどのツールを使う方法と手書きする方法があります。今回は、手書きでデザインを作成する方法をご紹介します。
横断幕は、設置場所によって適したサイズが異なります。屋外に設置するのであれば、遠くからでも視認できるように大きめのサイズで作成しましょう。屋内の場合は、横断幕を見る距離を想定してサイズを決めます。
見やすいデザインを作成するコツは、使う色を2〜3色に抑えることです。また、デザイン内に文字を入れる場合は、文字数を増やしすぎないことと背景との色のバランスが大切になります。読みにくくなってしまったら、文字に縁取りをつけるなどの工夫をしてください。
横断幕のデザイン例を掲載していますのでぜひ参考にしてください。


サイズとデザインを決めたら、生地の下書きに使えるようにコピー用紙を使って実寸大の型紙を作っておきましょう。
手順③生地の下準備をする

用意した生地は、ほつれを防いで強度を上げるために下準備をしておきます。四辺を5cm程度折り返し、まち針やクリップで固定して、ミシンで縫って補強してください。ミシンがない場合は、熱接着両面テープか裾上げテープを使って処理をしておくことで、同様の効果に期待できます。
手順④生地に横断幕のデザインを転写する

生地とデザインの型紙の準備ができたら、横断幕のデザインを写します。生地の上にチャコペーパー、その上に型紙を置き、マスキングテープで型紙を固定したら、ルレットやボールペンでデザインの線をなぞっていきます。チャコペーパーとルレットを使わない場合は、型紙を見ながらチャコペンで生地にデザインを書いていきます。いずれも、実寸大の型紙を生地の上に配置し、全体のバランスを見ながら行うのがポイントです。
デザインの線が書けたら、色を塗る部分の縁にマスキングテープを貼っておくと、次の工程で綺麗に色を付けることができます。デザインの線が曲線の場合は、カッターナイフを使ってマスキングテープをカットし、線を整えておきましょう。
手順⑤絵の具や塗料でデザインに色を塗って乾かす

最後に、写したデザインに合わせて色を塗ります。アクリルガッシュや水性ペンキなどを使い、ムラにならないように気をつけながら塗ってください。絵の具や塗料が薄いと前工程で書いたデザイン線が透けてしまうことがあるので、色の見え方によっては重ね塗りが必要です。
マスキングテープを貼っている場合、絵の具や塗料が適度に乾いたタイミングでマスキングテープを剥がすのを忘れないようにしてください。長時間マスキングテープを貼ったままにしておくと、剥がす際に生地に塗った絵の具や塗料も剥がれてしまうことがあるからです。
また、色を塗り始める前にコピー用紙や余りの布などに試し塗りを行いましょう。色がイメージ通りかどうかを確認すると同時に、筆で塗る感覚に慣れるためです。
手作りした横断幕を飾れるように加工する
横断幕の絵の具や塗料が乾いたら、飾れるように加工していきます。横断幕を飾る方法は、主にハトメ加工をするか棒袋加工をするかの2つです。
ハトメとは、布などに紐を通す際に穴の補強として取り付けるリング状の金具のことです。ハトメ抜きなどで生地に穴を開け、生地の表と裏にハトメをはめ、ハトメパンチで挟めばハトメ加工ができます。ハトメ抜きやハトメパンチは、100円ショップや文具店、手芸店などで販売されています。ハトメ加工する部分にハトメサイズよりやや大きい補強用の布を裏側に重ねておくことで、より強度が増します。しかし、横断幕の大きさや重さによっては、ハトメ加工が取れたり歪んだりする可能性がある点に注意が必要です。

棒袋加工とは、横断幕の上下を袋状に縫い、棒を通せるようにしたものを指します。ハトメ加工と比べてヒラヒラせず、下部に重りなどを付けることも可能です。

印刷業者に横断幕を注文する方法
ここまで、横断幕を手作りするために必要なものと手順をご紹介しました。時間や手間をかけたくない場合や、長期間使用できる丈夫な横断幕が欲しい場合、クオリティの高い仕上がりにしたい場合は、業者に注文するのがおすすめです。
まくつく!では、布生地で3種類、ビニール生地で4種類、計7種類の生地から横断幕を注文することができます。また、注文プランについては、下記の3つからお選びいただけます。
①Adobe Illustrator形式でご入稿いただく完全データ入稿プラン
②無料データ作成ツールでデザインを作成するWEB上データ作成プラン
③いただいたラフを元に横断幕の印刷データを当店で作成するデータ制作依頼プラン
※データ作成依頼プランは、商品代金とは別途でデータ制作費が発生します。
詳しくは、下記のバナーから商品ページをご確認ください。

まとめ
横断幕を手作りするために必要な材料・道具と手順、横断幕を飾るために必要な加工について紹介しました。時間や材料・道具は必要になりますが、デザインをしっかり考えて丁寧に作業することで素敵な横断幕を手作りすることができます。ハトメ加工や棒袋加工といった飾るための加工も、もちろんご自身で可能です。
もしも時間や手間、材料が想定以上だと感じた場合は、業者に注文する選択肢もあります。材料・道具や手順を確認し、検討してみてください。
※当店では、白無地の生地を購入することが可能ですが、筆記性の検証などを行っていませんので、予めご了承ください。筆記性をお試ししたい方は生地見本の請求をお願いいたします。
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※ご注文に関しては、注文フォームで生地、サイズなどを選択していただき、カートの中身の「その他の指定」の欄に【白無地】と記載してください。価格はデザインを印刷した際と同じになります。